Hakoniwa b. ガーデニング

草取り名人

07/20/2021

今朝は、くさとり名人への道2日目。

これまでは庭がないアパートだったから、今の2階と小さなハコニワがある部屋は初めてのチャレンジで、虫と草との戦いになって約一ヶ月が経った。

ベランダガーデニングは2年と少しまわして結構慣れたけど、外の地植えや草取りはまた初心者にもどって、なにから手をつけていいのやらよくわからなかった。

最初は除草剤なるものを邪道っぽいと思いつつ買ってみて、酢(?)をまくとなぜか草が枯れるらしく酸っぱい匂いをさせながら少々草を枯らしてみた。

しかし先日パニック後に(自閉症パニックを撲滅運動してるけどまだ1人で転げるときに起こる)森さんちに捕獲されて休養してたときのこと。

森さんの次女のちなっちゃんが、仕事帰りにビールをくいっとやりつつ、サバ缶にレモンペッパーの味付けをして、オリーブと一緒にたべていた。

めちゃ美味しそうでなんて幸せな図なんだと思って、「食いたいものを食う」のその天国かんを横からよだれをたらして味わった。

こちとらもう1年くらい、みなに食料をおくってもらいながらサバイブする、生きるか死ぬかでそんなピースフルな食事にありつけていない気がしたから。

 

ちなっちゃんの横に腰掛けながら、

世界の動物園にパンダを見に行きたいんだという素敵な夢を聞かせてくれて、いろいろニューヨークの動物園のことを聞かれて答えたりしていたら、人生は素晴らしいことを思い出せた。

 

そして、ちなっちゃんはなんと、草取りが趣味らしいのだ。草取りデビューに足踏みしていたわたしは前のめりになってその真髄を聞こうとした。

ちなっちゃんは実家の庭の草を、気が向くと抜くらしい。

「どれを抜いて、どれを抜かないのかわからない」と真剣になるわたしに、「フィーリングでいいよ、可愛くないと思ったら適当にぬく。可愛いやつは残せばいい」

ヌオー!

そんなに気ままでいいのか、草取り名人!

そして、根っこを観察したり、きれいになっていくさまをみながらホクホク満悦するらしい。

 

なんてカッコいいんだ。草取りを、外注で誰かにお願いしたり過酷な労働だから、自分でやるの大変だし手伝ってもらう方向で行こうかなと、一度はぼんやり考えていたわたしの邪念は吹き飛んだ。

かっこいい。草取り名人。名人になりたい。

ちなっちゃんの横で静かに心を決めて、はやくハコニワの草を取ることを胸に家にかえった。

 

ちょうどその夜、ズタボロだったことを知った山下さんが来る予定じゃなかった日に車を走らせてくれて、あったかい夜を過ごした。

わたしがベランダやら虫やら草取りのことをモゴモゴ考えあぐねていると、必ず実家のおかあさんの話をしてくれる。

彼のお母さんは、料理が超絶上手で、庭も畑も名人で、虫とも共存をするお手本のような人だ。(あったことないが)

よくおかんはこうしてた、と教えてくれて、そして草取りの話をすると、一言。

 

「おかんは毎朝草取りしてたぞ」

 

め、名人ここにもいた😭

 

というわけで、わたしは誓った。

毎朝ちょっとづつでいいから、草取りをすること。

朝起きてルーティンにする。

 

森さんも、わたしの発達障害の苦しさにアレやこれやと対策を一緒に考えてくれて、「やることを増やそう」と言ってくれた。

暇だから混乱するのだ。

 

草取りは晴れてわたしのしごとになった。

昨日は初日で、玄関の前の小さな一角をやったらすぐに汗だくになってきて、こりゃ大変だと思いながら、続けられるように無理をしないことに決めた。

2日目の今日は、その続きの一角をすこしだけむしり、ちなっちゃんの教えのとおり、可愛くないやつからどんどんぬいていくと、 みるみるきれいになっていって、こりゃ素晴らしいアクティビティだと思った。

 

草取りは面倒だから、男どもに任せればよいとか一瞬でもわたしは思ったが、それはおおきな間違いだ。コツコツ、なにかを続けること。

続けるために、朝ほんの少しだけやるときめること。

 

人生のどんなことにも、きっとそれは当てはまって、大好きでいつづけたいから

大切だから

ずっと、この先もそれを、続けていきたいから。

 

朝のほんんお5分10分を、わたしは名人への道への時間にした。

 

毎日ハコニワがきれいになっていく時間をつくる。

毎日家がきれいになっていく時間をつくる。

毎日しごとが整っていく時間をつくる。

毎日じぶんの身体がきれいになっていく時間をつくる。

毎日、愛するひととのささやかな時間をつくる。

毎日、毎日、おなじことをずっと繰り返してそして死んでいきたい。

 

草取り名人への道はつづく。

 

 

 

    Leave a Reply