古いレシピの間に、当時の記録がちらほら残っている。 誰にも見せないけど、大好きになった人に出会ったときの、こまかな会話の内容とか。 あれから本当に、時間が経って 当時大事にしていたけれど、通り過ぎたものや 必要なくなったものが、山ほどあるんだなあと思って、時の経過が嬉しかった。 ニューヨークで大学に行っていた頃は、哲学や宗教や心理学の授業をよく取っていたり、前の旦那さんがPh.D.( […]…
わたしは、正真正銘の嫌われものだった。 この国で、それは物心つく前から呪いのようについてまわって りゅうじがいなくなったことで、ただいなくなったことではなく 何年もずっと、人間関係は常に最後わたしが嫌われて終わる形で、 わたしを愛してくれる人は、この国にはやっぱり誰もいないのだという 小さな頃からの思いこみがぜんぶ溢れて、 鋭く尖ったナイフで からだじゅうを突き刺される […]…
なんか うまく言えんが、わたしは普通っぽいのが好きである。 そして昔から自分のことをとても普通と思ってきて、変な人があんまり好きじゃない。 ここまできても、自分は普通であるといつも思ってて、 まあ普通っちゃ普通すぎるくらい普通なんだが、 この先も変な人として生きてくつもりはないんだな。 となんかそう思った。 自分らしさって何だろう。 普通ってなんだろう。 わたしはこれからどんな感じで […]…
20年前のシトラスという日本人のアルバムで、わたしが女子高生のときによく聴いたやつが発掘された。 ほんとうなんだか青くてまずいパパイヤみたいな、甘酸っぱいよりも足がもつれて転びそうな危うさが、いつものわたしの定番だった。 2000年くらいだから、巷では何が流行っていたんだろう? わたしの青春は、カヒミカリイとかこういうやつだったから。 制服のままタワーレコードに向かい、 […]…
どんなに苦しくて、辛くて、真っ暗で、悲しくて、たまらなくて、死にそうな瞬間ですら 生きることは、すてきなこと。 って言えるような そんなふうにいつも掲げる Life is good. Life is beautiful でもなく Life is wonderful でもなく Life is amazing でもない。 それは、本当つまらないほどにささやかに、淡々と、刻々と、営まれてゆ […]…