いろいろな、場所にこれまで住んできた。 愛知の実家から学生時代に飛び出て、一人暮らしをして失敗したり、つきあっている人の家に住んだり。 日本では、名古屋の吹上と、名古屋の泉、大阪の本町、愛知の実家の近くで市内で3回引越しをした。 実家暮らし以外だけで数えても、6回別の場所に住んだことになる。 今の山梨の中央市で7度目の生活が始まった。 そして、フランスのシャンベリーのアパルトメント、 […]…
潤に会えた翌日。 憑き物が取れるように、ピンカさんのリーディングどおり、長年の心身の疲れが抜けてゆくような気がした。 落ち着くまでにはまだきっと時間もかかるし、大きな難関の、引っ越しのあと、会うという最大の難関を なんとか終えて本当にほっとする。 そして最後、潤に何を言われても動じない自分に出会えたら、きっとこの先わたしは何が起きても大丈夫だとそう思う。 辛く真っ暗なト […]…
死んだお母さんは、ほんとうに豊かな人だったんだなと そう思うたびに、惨めな生活がすこし、潤ってゆくようで 安心する。 そんな母は、もう居ない。 自分がおもう、豊かさを これからは、自分たちの手で作り上げてゆかなくてはいけないんだ。 それでも今、タオ君と2人、毎日「すごい田舎だね」と言いながら暮らす生活は、今までの過去と比べると、とても貧相で、惨めになるけれど そのおかげ […]…
タオ君が、自分の話をするようになったのは ほんとうにあとの方になってからで 今でも、ほとんど話すことはない。 彼の中にはたくさんの豊かな情緒や感情が存在しており、ドラマを観たり映画を観たりすると、普通の子どもだったらきっと確実にスルーするであろうシーンにも心を震わせて、わたしの腕をぎゅっと握ってくるのだった。 でも学校で何があったかとか、どんな楽しかったかとか悲しかった […]…
真っ暗な中 過去の悪夢が戻ってくるような時間 その全てから、自由になるために なにもかも、生きることすら手放して 誰もいないその場所に来たのに わたしはなにかを間違ったんだろうかと、そう思うような心細い日々だった。 いつものタオ君はどこにもいなくて、いつかコミュニケーションが途絶えて連日パニックを起こした頃に戻ったみたいで、乗り越える方法がわからない。 普通の人にとって […]…