【朝ごはん】
山下「今日は名人はどう?」
名人「名人、今日眠かったじゃんね… でもがんばって外にでて、ひととおり点検して、ちびい草と5個くらい取ったよ…」
雨が降っているとおもいきやふっていないときの、寝ていいのか早起きするのかの瀬戸際が勝負。
すやすや眠る山下さんを横目に、眠い目をこすりながら起きた朝だった。
(山下さんは週末だけ来る)
夏休みもおわりに近づいて、たおさんの夏休みの宿題【あさがおの観察】も、わたしのほうがうんと楽しんだ夏だった。
お盆が終われば、わたしの山場は終わる。
もともと休日や祝日がとてもむずかしいわたしにとって、夏休みはハードルが高く、そこにお盆や振り替え休日なるものが挟まれると、混乱でしかない中で、
【ふつうのひ】が近づくことが、胸をなでおろすきもちになる。
山下さんに
きょういいことがあると、一万倍になるんだよ。そのかわり悲しいことも一万倍になるから💦と、一粒万倍日のことを教えてあげた。
- 7月9日。
あさがおがわがやにやってきた。
個人懇談で学校に行った日に、もらって帰ってきて、葉が繁り花が全然咲いていなかったたおさんのあさがおは、うちに届いて大きな花を咲かせた。
あさがおって可愛いんだなあ。そんなふうに毎日眺める日々。
- 7月19日。
小学校でもらってきたあさがおのプラスチックの鉢が、根がパンパンに張って限界にきていたので、植え替え。
大きめのテラコッタのプランターに植え替えるのは大変だったけど、植え替えはとても好き。
小さかった花たちが、根を張り大きくなって、成長した証拠だから、小さくなった洋服を捨てるときのようにささやかな祝福がふりそそぐ。
どうにもこうにも伸びて、小学校のプランターの支柱(棒)では支えきれなくなってるのを見た山下さんが、「紐ある?」と言って、玄関の間仕切りに紐を設置してくれた。
なんでもできる山下さん。
これで伸びても安心。
- 7月24日。
あさがおは、開く前のつぼみがパラソルみたいでとても可愛い。
そして朝咲いて、すぐに枯れちゃうんだって。
- 7月26日。
花がさいたあとの場所に、実ができているのを発見。はじめてみるあさがおの実。これがあとであさがおの種になるんだって。
たおくんが、「まんじゅうみたい」と言っていて、かわいいなと思った。
- 7月27日。
夏らしい日が続いて、朝陽に照らされて水飛沫(みずしぶき)をあびた綺麗なあさがお。
光と水と、花が3つ折り重なった時の美しさは、世界でもっとも美しいもののうちのひとつだと思う。
分家は鉢がちいさいので、栄養がたりないかなとおもいながら見守り。
- 8月9日。 あさがおかんさつデー
よく伸びて、茂っているあさがお。お花は少ないけど、つるも葉っぱも天井までのびる勢いのところを、たおさんの夏休みの宿題をやろうと誘った。
可愛い玄関。玄関にも、もうちょと花を増やしたいなあ。
ママにぶつくさ言われながら、かんさつにっきを書いていたタオさん。
- 8月14日。 おぼん。
しばらく咲いていなかった分家にも花がついて、肥料の効果は絶大だ!とあらためて肥料の使い方を勉強したい所存。
となりの家にペルー人一家がひっこしてきた。
【いじわるなひとは来ないように。いい人限定でおねがいします】と空いてた部屋においのりしてたので、すてきな家族がきたと思う。
となりまで侵食しているあさがおのつるだけど、あたたかく受け入れてくれててありがとう。
1 Comment