「ぼくも、はったつしょうがいだとおもう。検査をしたい」という
数ヶ月前の彼の一言。
少し前に検査の結果が出て、いろいろなことがわかった。
ちいさいころから、視覚的に変に「見えてない」感じがすごくあって、たとえば 目の前にある「はさみを取って」と言うと、はさみがどれだけ探しても見えない、というもの。
こっちは上手に指示ができずイライラするので、毎回酷いケンカになってた。
検査結果をみると、「視空間認知」という空間を認識するためのIQが133あった。
それを見て、ああ、どうして見えないんだろうとずっと悩んでたのがスッと腑に落ちて、見えないのは目からの情報がむしろ多すぎるからなのかも、と思えるようになった。
自分のことを理解するのに、反対の性質を持つ母は役に立つ。
「ママは、車と道路がどのくらい離れてるかとか、ドアと手の位置がどのくらい近いかが、わからないの。」
わたしの場合、若い頃からよく転んだりぶつかって怪我をする、手すりがないと上手に階段を降りられないとかも含めて、視空間の認知がかなり弱いと思う。
だだっぴろい何もない場所では駆け回りたくなるけど、細々狭い場所では苦痛で動けず、ものすごい工夫がいる。そばに手をひいてくれるひとが居ると安心できる。
「そこに車いるから気をつけてね」と教えてほしいとお願いすると、
「ママは、片目をつぶってるみたいに見えてるんだね」と言ったタオ君だった。
そう、その感じ
見えてるは見えてるけど、片目をつぶっているようなバランスの悪さ。不便さ。恐怖。
この世界、特に日本は、「平均」に合わせて設計されているのがまだほとんどの世界。
ユニバーサルデザインと言っても、それが全てに行き届くには程遠い。
平均よりも下回る人が、不便な世界は同時に、
平均よりも上回る人が困る世界でもある。
でももしその2人が協力しあえたら、結構幸せだとそうおもうよね。
僕が君の目になるよ的な。
いろんな道を、一緒にこれから探していこう。
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