日々

3333の新しいくるま

09/02/2024

 

あたらしいくるまを見るたびに、3333が嬉しいとはしゃぐタオ君。

抽選が当たった日の明るい声のことは、この先もきっとずっと忘れない。

「ママ!!びっくりニュースがあります!!!」

階段から降りてきて嬉しそうな声を本当に久しぶりに聞いた夏だった。

 

なにもかもに見通しがつかない夏休みに、ふたりで必死に山梨にいく準備をして最後、またその希望の光が消えた同じ日に、車がやってきた。

車屋さんが小さなお花をくれて、新車の納車がお祝いなのだということを知った。

誰かが祝ってくれたのは最後、いつのことだろう。

誕生日も、クリスマスも、最後に誰かが愛を注いでくれた日はもう思い出せなかった。

そのくらい長い間、嬉しいできごととは縁遠かった気がする。

 

ミニはすごく運転が重たく、バックで駐車場に入れることもままならなかったので、国産のマツダの車の運転のしやすさに、ありがたくて出かけるのが本当に楽になった。

わたしはBMWが好きだが、外国特有の無骨でパワーがいる車は、海外にいる時の自分にはとても合っているけど、日本では難しい。

自分は自国では生きる力をどんどん奪われていって弱るから、そういうとき繊細な動きをしてくれる車が優しい。

ハンドルが軽くて、シートベルトが軽くて、バックするのが軽い。

お母さんからもらったミニの、ごつくて可愛い内装とさよならしてちょっぴり寂しいけど、新しい車はナンバーがとにかく嬉しくて、でかけるたびに安心感に包まれる。

最初に車種を選んでくれたのはりゅうじで、それから色を選んでくれたのはたおくんで、買ってくれたのはお父さんで、ナンバーを選んでくれたのは潤だ。

周りにいる男のひとたち全員が、わたしをこのすてきな車に乗せてくれた。

 

愛は、生活のしづらさまで解決してくれる。

移動がとても苦手な自分にとって、ちょっとした買い物や用事をこんなに楽にしてくれる車は、ほんとうに感謝のきもちでいっぱいになる。

タオ君といっしょに、神社で祈願してもらった😊

ありがとう。

 

 

 

 

 

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