どんどん成長して、135の服は全部知り合いに譲る春。
まだ着られそうなものに、丁寧にアイロンをかけて、袋に入れた。
パジャマがないないと言っていて、暑いのに長袖を着続けていたタオ君に、ようやくパジャマを注文できた。
わたしは、ネットでパジャマを注文することができる。
そうすると、「できるんじゃん」と思われて、助けてもらえないことがとても多い。
ディスレクシアの、情報を取り込むときの尋常じゃない負荷は、目に見えない障害だ。
でもここ数日、ふみちゃんが、ちょっとした検索をさっと手伝ってくれたり、みんながちょっとした連絡の転送を手伝ってくれることで、ようやくたくさんの小さなことが頭から抜けて、注文する余力やスペースができるんだ。
できるように見えても、
みんなにとっての労力が10でできることが、100くらいかかることは、傍目にはわからない。
小さな普通のことだけで、へとへとになって1日が終わるとか。
人に、ひとつ連絡をすることや、ひとつわからないことをグーグルで検索することが、ディスレクシアや記憶の仕組みの関係で、果てしない負荷がかかること。
そのとてもとてもみんなにとってささやかで小さなことを、気づいて、助けてもらえることで、わたしは普通の人と同じように、ようやくタオ君のパジャマを買うことができる。
おそるおそる頼んでも、なんでそのくらい自分でやんないの?わがままな人。そんな目で見られた過去。
心からお願いしているのに、「使いっ走り?」と誤解されて横柄な人間だと思われた過去。
今はただ、自分ができないことを、脳の機能としてできないんだ、困ってたね、大変だったね。と知っていてくれて、守ろうとしてくれる人たちがいる。
ありがたくて、胸が熱くなるよ。
タオ君のパジャマが買えたのは、みんなのおかげだよ。
毎日毎日そんなふうに心でありがとうを叫んでる。
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