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山下

そこなし行き 小説原案 過去保管のみ

3333の新しいくるま

09/07/2024

  あたらしいくるまを見るたびに、3333が嬉しいとはしゃぐタオ君。 抽選が当たった日の明るい声のことは、この先もきっとずっと忘れない。 「ママ!!びっくりニュースがあります!!!」 階段から降りてきて嬉しそうな声を本当に久しぶりに聞いた夏だった。   なにもかもに見通しがつかない夏休みに、ふたりで必死に山梨にいく準備をして最後、またその希望の光が消えた同じ日に、車がやってきた […]…

過去保管のみ

3年前の夏の愛

07/07/2024

過去愛した誰かが、愛している人じゃなくなることは、無い。 3年前の夏に、この部屋でりゅうじと過ごしていた時間は、ただ愛に満ちていた。 でも、ただ発達の特性への理解のところだけが、お互いのハードルで わたしたちはそれを、乗り越えることができなかった。   ただ好きなひとの側に居られるということは、当たり前ではない。 目に見えない障害のことに気づいて初めて、それは成り立ってゆく。   […]…

小説原案

5章 00下書き

04/07/2024

アメリカから帰り数年ぶりに会って突然、 「俺肝臓ガンかもしれんくて。それで、転職して福島に行くんだわ」と言われてパニックを起こしたわたしを、早速介抱せねばいけない山下はいつ会っても山下であった。 泣き崩れて空港のショッピングモールで立ち尽くしたわたしは、身体に力が入らずに歩けなくなってしまった。 座り込んで泣きながら混乱の最中にいるわたしに、自販機でお茶を買ってくるように命じた。 話す予定だったこ […]…