Hakoniwa b. ガーデニング

October – 土を耕す時間

10/14/2021

 

去年のいまごろは、発達障害の発覚やら病院三昧で

秋の花を楽しんだりする余裕もなかったんだけど、逆に他になにもできなくて、

引っ越す前のマンションのベランダに、静かに花を植えてた気がするな。

コンテナ(プランター)で植えるお花は、そのまま季節の入れ替わりとともにごそっと古い株や土を捨てて、新しい土を入れ替えるだけでよくて

それはなんていうか、古くなった彼氏にさよならして、また新しい彼氏とつきあって、また古くなったら彼氏を入れ替えて、みたいな軽快な感じ。

 

それに対して、花壇や地植えの土というのは、まず長期で関わるために耕すところから始まる。

まさに、嫌になったら別れる彼氏と違い、一生つきあっていきましょう、そのために不具合があれば、一から見直していきましょう

と、根気よく向き合っていくパートナーシップのようだと今日おもった。

 

それは入れ替えがきくものでもなくて、耕し、時間をかけて石やゴミを取り除いて、硬く縮こまったところから、ふかふかの土になるまで繰り返し季節をまたぐ。

嫌になったら別れたら簡単だけど、そこに花を植えるしか道はないから、綺麗に咲くように

土壌をていねいに整えてゆくのだ。

 

今の小さな庭の一角の、花を植えようと決めた場所は、もともと花を植えるようになっていたわけじゃないので、土の状態は全然良くない。植木の根っこが張っていて、硬くて、なんだかまだ寂しい。

 

夏に植えた花を、ようやく今週せっせと

来年に備えるものと、捨てるものに分けて掘り起こしたけれど、コンテナで3年くらいかけて成長していた株は痩せ細って、根も小さくなってしまってた。

だいぶ捨てたけど、また来年咲いてほしいなとおもうものを残して、今日は硬い土を耕しながら友達と電話できて楽しかった。

ようやく役目を終えてった夏のお花さんたち

 

来年も咲いてほしいものは、プランタに移して冬を越す。

 

 

ここを耕して、お花でいっぱいにできるといいなあ。

 

耕す道具がないのでなかなか苦戦💦 スピアジャクソンのフォークを注文した。

https://www.spear-and-jackson.com

イギリスのガーデンツールのスピアジャクソン。最初に移植ごてを買うときに、いろんなメーカーのを見比べて、気にいって買ってから愛用してる

 

 

玄関前の、小さな一角も、土の状態は全然よいとはいえなかったけど、いくつか植えたハーブ達が生命力豊かに健在でいてくれてる。

 

名人のひとりであるともちゃんのママは、ハーブはポットではNGで地植えしかダメと言っているらしい。

毎回小さな鉢に入れては枯らしてしまうタイムも、今日そのあたりに移植した。

根が張れてなかったゼラニウムを少し移動させたんだけど、ちゃんと根付いてくれるといいなあ。

 

 

あっというまに枯れちゃったタイム😅これで何度目だろうか・・・

また復活するといいが

 

 

 

しかし、お花の綺麗さやそのいのちの美しさとは対照的に

土づくりと土を耕すことは、舞台裏中の舞台裏で本当に地味だ。

 

絵的にも労働的にも、ほんとうに下準備といった感じで

大変なんだけど、土壌がしっかりしているからこそ

花は安心して咲き開き、蝶がチラチラと飛び交う綺麗な場所ができるんだよね。

 

本当その、じっと耐える準備期間は尊いよといつも思う。

 

人生とほんと同じ。

 

10月は、これからも毎年土を掘り起こす時間になりそうだ。

ちいさなハコニワ、肥沃なハコニワにしたい。

 

 

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