去年のいまごろは、発達障害の発覚やら病院三昧で
秋の花を楽しんだりする余裕もなかったんだけど、逆に他になにもできなくて、
引っ越す前のマンションのベランダに、静かに花を植えてた気がするな。
コンテナ(プランター)で植えるお花は、そのまま季節の入れ替わりとともにごそっと古い株や土を捨てて、新しい土を入れ替えるだけでよくて
それはなんていうか、古くなった彼氏にさよならして、また新しい彼氏とつきあって、また古くなったら彼氏を入れ替えて、みたいな軽快な感じ。
それに対して、花壇や地植えの土というのは、まず長期で関わるために耕すところから始まる。
まさに、嫌になったら別れる彼氏と違い、一生つきあっていきましょう、そのために不具合があれば、一から見直していきましょう
と、根気よく向き合っていくパートナーシップのようだと今日おもった。
それは入れ替えがきくものでもなくて、耕し、時間をかけて石やゴミを取り除いて、硬く縮こまったところから、ふかふかの土になるまで繰り返し季節をまたぐ。
嫌になったら別れたら簡単だけど、そこに花を植えるしか道はないから、綺麗に咲くように
土壌をていねいに整えてゆくのだ。
今の小さな庭の一角の、花を植えようと決めた場所は、もともと花を植えるようになっていたわけじゃないので、土の状態は全然良くない。植木の根っこが張っていて、硬くて、なんだかまだ寂しい。
夏に植えた花を、ようやく今週せっせと
来年に備えるものと、捨てるものに分けて掘り起こしたけれど、コンテナで3年くらいかけて成長していた株は痩せ細って、根も小さくなってしまってた。
だいぶ捨てたけど、また来年咲いてほしいなとおもうものを残して、今日は硬い土を耕しながら友達と電話できて楽しかった。
ようやく役目を終えてった夏のお花さんたち
来年も咲いてほしいものは、プランタに移して冬を越す。
ここを耕して、お花でいっぱいにできるといいなあ。
耕す道具がないのでなかなか苦戦💦 スピアジャクソンのフォークを注文した。
https://www.spear-and-jackson.com
イギリスのガーデンツールのスピアジャクソン。最初に移植ごてを買うときに、いろんなメーカーのを見比べて、気にいって買ってから愛用してる
玄関前の、小さな一角も、土の状態は全然よいとはいえなかったけど、いくつか植えたハーブ達が生命力豊かに健在でいてくれてる。
名人のひとりであるともちゃんのママは、ハーブはポットではNGで地植えしかダメと言っているらしい。
毎回小さな鉢に入れては枯らしてしまうタイムも、今日そのあたりに移植した。
根が張れてなかったゼラニウムを少し移動させたんだけど、ちゃんと根付いてくれるといいなあ。
あっというまに枯れちゃったタイム😅これで何度目だろうか・・・
また復活するといいが
しかし、お花の綺麗さやそのいのちの美しさとは対照的に
土づくりと土を耕すことは、舞台裏中の舞台裏で本当に地味だ。
絵的にも労働的にも、ほんとうに下準備といった感じで
大変なんだけど、土壌がしっかりしているからこそ
花は安心して咲き開き、蝶がチラチラと飛び交う綺麗な場所ができるんだよね。
本当その、じっと耐える準備期間は尊いよといつも思う。
人生とほんと同じ。
10月は、これからも毎年土を掘り起こす時間になりそうだ。
ちいさなハコニワ、肥沃なハコニワにしたい。
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