タオ君は、ほいくえんのときから、愛に涙を浮かべたり、ありがとうというきもちをめいっぱい感じながら、胸を詰まらせて言葉にすることのできる子だった。
映画をみて感動して泣いたり、そういうことが、とても小さなときから感じ取れるのを横で見ながら、尊敬して、いつも誇りに思った。
1年生もおわりに近づいて、いろいろがリハビリ期間のなかで
わたしたちの関係もまた、辛く暗かった時期を終えて
癒し、前を向いて新しく構築しようとしてる。
いよいよ、自分の感情を自分でコントロールすることを学び始めたタオさん。
身体の大きな子に生まれ、その力の強さや破壊力がどんどん大きくなっていくにつれて、それは誰にもコントロールができないようになった。
そして、こころはまだ一年生で、わがままをいったり甘えたかったり、だらしなく駄々をこねたりしたいきもちと
それをすると、誰にも抑えられないくらいの大きな身体は3年生くらいになる。
計算も漢字も、すでに3年生のがわかるタオ君は、みんなよりも早く成長するところと
みんなと同じように成長しているところを併せ持っていて、それを扱う練習をこれからしていかないといけない。
苦しい時間も
もがいた時間も
彼の小さな人生の中ですでにたくさんのことを経験して、彼は本当に豊かなこころを持ちあわせるようになっている
たくさんのひとの深い部分やこころの中に触れてきて、いろんなひとを見てきたから。
自分の子どもが、掛け値なしで素敵なふうに育ってることが、本当に誇りで、嬉しいんだ。
厳しいママにもめげず、ときにめげて、そして
あんなに小さな頃からきちんと自分の感情やこころに向き合ってきてくれて
いつも最後に愛を選択してくれて、本当にありがとう。
今朝はママがパニックになったときに
「ママ、一個づつに集中すれば大丈夫だからね」と言ってくれて
どこでそんなこと聞いたんだろうって思って訊いたら、
「ママがそう言ってた」と言われた。
わたしは何百回も
子育てに失敗したんだと思って自分を責め抜いたけど
もしもそうじゃなかったんだとしたら、救いだ。
タオ君がそばにいてくれることが、わたしの人生で最も幸せなことのうちの1個だよ。
タオ君のありがとうや、ごめんねや、愛してるは
わたしが知る限り世界中の誰よりも
オーセンティックだよ。
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