あのときゆきちゃんが感じた、激しい怒りのことを
理解できずにいた
苦しくて、重たくて、ものすごい重圧で、苦しかった。
結局そばにいることで、その強い怒りのエネルギーに耐えられなくなって、それはバラバラになった。
唯一助けてくれるひとだったゆきちゃんを
失うことは
同時に自分が助からないことを意味した。
あれから2年とすこしが経つのかな。
きょう、自分のなかにずっと芽生えた激しい苦しみのエネルギーが
あのときのゆきちゃんの怒りと同じだったことに気づいた。
どうしてみんな気付けないの?
どうしてみんな、助けないの?
どうしてみんな、そんなに馬鹿なの?
どうしてみんな、自分のことばっかりなの?
ゆきちゃんは、ずっと怒っていて、そして唯一、自閉症のこまりごとも、それが本当に助けなくてはいけないことも、誰よりも理解していたとおもう。
それを手放していくときに
たおくんの澄んだエネルギーを感じた。
100パーセントの愛を、理解を、差し出しながら
そして、できない人たちを一度も責めないあり方のこと
誰にも期待しない
誰にも怒らない
誰のことも、責めない
それでも自分ができることをする、愛のこと
わたしの見習う先生は、いつだってたおくんだった。
あんなふうに軽く、明るく、それでいて本質を理解しようと努めて
変わることを厭わないこと
成長し続けること
わたしのもってる愛とは、全然違う、そのひかりに
幾度となく救われて
そして
また、歩み出せる
もしかしたらまたいつか、ゆきちゃんに会えるかもしれない。
愛は刷新されて
許しはこうして起こり
この怒りはこんなに苦しいものだった
なぜなら、愛に根付いてるから
そのことに気づいてそして
手放すことができた今日
よかったと思う。
とても大きく重たく苦しかった。
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