支援・配慮について

あの怒り

06/19/2023

あのときゆきちゃんが感じた、激しい怒りのことを

理解できずにいた

苦しくて、重たくて、ものすごい重圧で、苦しかった。

 

結局そばにいることで、その強い怒りのエネルギーに耐えられなくなって、それはバラバラになった。

 

唯一助けてくれるひとだったゆきちゃんを

失うことは

同時に自分が助からないことを意味した。

 

あれから2年とすこしが経つのかな。

きょう、自分のなかにずっと芽生えた激しい苦しみのエネルギーが

 

あのときのゆきちゃんの怒りと同じだったことに気づいた。

 

どうしてみんな気付けないの?

どうしてみんな、助けないの?

どうしてみんな、そんなに馬鹿なの?

どうしてみんな、自分のことばっかりなの?

 

ゆきちゃんは、ずっと怒っていて、そして唯一、自閉症のこまりごとも、それが本当に助けなくてはいけないことも、誰よりも理解していたとおもう。

 

 

それを手放していくときに

たおくんの澄んだエネルギーを感じた。

 

100パーセントの愛を、理解を、差し出しながら

そして、できない人たちを一度も責めないあり方のこと

誰にも期待しない

誰にも怒らない

誰のことも、責めない

 

それでも自分ができることをする、愛のこと

 

わたしの見習う先生は、いつだってたおくんだった。

 

あんなふうに軽く、明るく、それでいて本質を理解しようと努めて

変わることを厭わないこと

成長し続けること

 

わたしのもってる愛とは、全然違う、そのひかりに

幾度となく救われて

そして

また、歩み出せる

 

もしかしたらまたいつか、ゆきちゃんに会えるかもしれない。

 

愛は刷新されて

許しはこうして起こり

 

この怒りはこんなに苦しいものだった

なぜなら、愛に根付いてるから

 

そのことに気づいてそして

手放すことができた今日

よかったと思う。

 

 

とても大きく重たく苦しかった。

 

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