愛のきろく

ぼくは、わからない

08/30/2024

山梨に行く予定を一緒にがんばって立てては壊されて、立てては壊されてを繰り返した数年。

ほとんどの時間に、前向きでポジティブな態度しか見せないタオ君が、初めて今回「ぼくは、わからない」とそう言った。

これまでは、わたしがどれだけ不安になろうとも、どれだけもう無理だと言おうとも、「ママ、大丈夫だよ」とそう言ってくれた。

そして、生きるのをやめるなら山梨に行けるかもしれないとそう思った最後に、りゅうじに電話しなくちゃとそう思って、タオ君がここまでずっとずっと本当にがんばってきたから、タオ君と一緒に生きる道を探したいと素直にそう感じた。

 

もしもタオ君が山梨に家を借りたいとそう言ったら、そうして、もし一緒に海外に行きたいとそう言ったら、そうして、わたしは、自分のためにがんばってくれている誰かを守りたいとそう感じた。

 

わたしは、潤のところに行くことを最終目的地にしてはいない。

それを生きる目的にもしていない。

 

ただこれまでは、希望が存在していなかったから、死のうとそう思った。

 

でも昨日タオ君がちんちんが何か変だと言ってきて、わからないことに不安になって泣いて、朝一番で病院を予約して、山梨よりも、潤君よりも、引越しよりも、何よりもタオ君の健康が一番だからと抱きしめたとき

わたしはなんて、自分やタオ君のことを大事にできていなかったのだろうとそう感じて、夜通し泣いた。

 

潤が、徹底的に拒絶の言葉を並べるのは、今も昔も変わらないし、その裏に、本当は来て欲しい、一緒にいたい、でもどうしていいのかわからなくて困っていて、本当のことを言うことも難しいこと

いろんなことが隠れていることも

一度も変わっていない。

 

でもわたしはそれを上手に汲み取って、適切な言葉をかけることがとても下手で、でももうそれで仕方がない。

 

会えば、ぜったいなんとかなるからと

無理やり進めてきたけど

疲れ果てて、遠いところまでいるかいないかもわからない中で会いに行くのも

もうできないとそう思って

手放した。

 

 

1日倒れていたあと、ゆうさんがきて

潤君と電話したことを教えてくれた。

一度愛知に来てくれることになったそうだ。

 

それが、嬉しいことなのかはもはや、わからなかったけど

でも、未来がない場所に、5時間運転して来ることはきっと無いから。

 

わたしはただ、自分が幸せである道や

自分の本当にしたい道を

探して造ってく

 

それでいい。

 

がんばってきてくれたタオ君を大事にしたいし、がんばってきてくれた自分も大事にしたいし、がんばって連絡してくれた潤君のことも、ずっと、本当に助けてきてくれたゆうさんのことも

 

ただ、大切にしたい。

 

30日に見通しがつくと言っていた今日出発する予定だった。

それが消えて、行かなくてよくなった。

そして車が、ずっと望んでた未来を表す33-33の車がやってきた日。

タオ君が、「新車きたー!」と喜んでいて、それがとてもとても嬉しかった。

 

番号は潤が選んでくれた。

 

きっと、大丈夫。

 

 

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