あのとき、信頼していた友人に裏切られ、あまりに辛かったことを別の友人に打ち明けたときに、信じてもらえなかった時、わたしは人は独りなのだとやっと理解した。
どれほど大切な家族であろうとも、パートナーであろうとも、血を分けた子どもであろうとも、期待してはいけない。それは悲しいことだったけれど、真実だった。
そしてその経験は、わたしの転機となって、自分を救うことができるのも、最後まで自分の味方でいることができるのも、自分を信じて安心させられるのは自分だけなんだと悟ったんだけど
それはとても良かった。
誤解と偏見だらけのこの世界で、同じ目線に立てるひとに出会えるほうが奇跡に近くて、でもそれでよいのだ。なぜなら、自分だけは、自分が最後まで誠実であったことをいつも、知っているから。自分で自分を裏切ったりせず、どんなに辛いときでも、最後まで相手を思いやり続けるから。
そのあと時々だいじなことを忘れてしまっても、そのことを思い出せると、冷たい氷の上にひとりで立ち尽くしている足の裏がじんわりと緩み溶けていって、自分がひとりではないと思い出せる。
身近な誰かに腹が立つのは、その人が信じられる誰かだと、自分を救ってくれる何かだと錯覚するからだ。でも人はそう強くない。脆いし、ずるいし、でも自分も含めてそれが人間だから。
だから、静かに今日も、たったひとりの自分のことを大切にしよう。ぎゅっと抱きしめて信じて、わたしだけは本当のことをわかってるよと告げると、この世界は生きるに値する、優しい世界に変わる☺︎
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