優れてることが 大事なんじゃない 豊かなのが、大事なんじゃない ひとより 愛があったり、 知恵があることが大事なんじゃない それを、[どう使うのか]が大事なんだと 生まれたときからそれだけを、教えてきた9年だった。 愛も優しさも豊かさも賢さも 人より多くもっているかどうかは問題ではない。 それが多くとも少なくとも、ただ自分に与えられたすべてを どう使うのかを 自分で考え […]…
こんなふうに肌寒い春の濡れた朝は いつも、南半球の雨寄りな冬へ向かう秋を、思い出す 雨が、降りそうで降らない、静かで曇った空と 大地がウルウルと喜んでいるのがヒシヒシと伝わってくるような、潤った緑の匂い そんな場所をわたしはスローモーションでずっと闊歩し続けていた。 遠くに羊がちらほらと歩き、10匹に1匹くらいに牛が混じっていて、永遠に地平線まで緑が続く、そんな場所を歩 […]…
今日泣いていた時に タオ君がやってきて 本気でわたしを励まそうとかけてきた言葉たち それは真の愛でできていて ものすごかった。 わたしが自立したいのに 助けが必要であることや タオ君の言葉や潤君の態度に依ってしまうこと 1人になった途端に 自分の存在価値や意義を見失って 何もできなくなってしまうこと 外からの評価ではなくて 自分が自分の船に乗って 漕いでいくことを真剣に イメージした […]…
携帯に空の写真があって よく見たら虹が映っていた。 こんなの撮ったっけって思って タオ君に聞いたら、昨日夕方ママが倒れていたときに 撮ってくれてた。 嬉しかった。 真っ暗な空に、陽が昇って 雨が上がったら そこには虹がかかる。 そこはきっと まだ美しい世界だと思う。 …
春の雨って、好きだな。 夏の雨も好きだし、秋の雨も好きだし、冬の雨も、好きだけど。 静かに濡れた庭で、盛んに春を告げた花々たちがひとつまたひとつと散っていって、荒れたように色が消えゆく季節の変わり目。 体調を崩したり、風邪をひいたりするのは、無精だからとか身体が弱いからとかじゃなくて、とても自然なことなんだなと思わせる。 たおくんが、ものすごい鼻水をかみまくってティッシュを大量に消費 […]…