パソコンに向かいながら
「山下さんが、だいすきだわぁ・・・」と呟いて
洗い物をしながら、
「りゅうじが、好きだわぁ・・・・」と呟いて
ためいきをつきながら、
「はあ、山下さん、好きだ・・・・・」と
わたしがそう呟くから、
「なにがそんなにいんだろな。」
と淡白に返答していた山下さん。
お盆に彼が帰省していなかった間にも、やまほどの気づきがあって、恋しさを通り越して一度はまっさらに、すべてを疑い、そしてやまほどの愛と優しさに触れた時間だった。
苦しい時間をどんな風に過ごすかで、その後のすべてが決まるな。
そう思った今日。
全てを昇華させて愛は磨かれていく。
彼の帰りを待つ間、数々の過去の悲しみを見送って、よき浄化の夏だった。
涙が溢れて、行き場のない愛を
彼にぶつけることもできず、ただ泣いて、
友達に、
「アキちゃん、わたし、本当に山下さんが好きだよ。
好きで、こんなに好きで、泣けるよ」
そう送った時間。
こんなにも好きな人の、そばにいられる。
ほんと、なにがそんなにいんだろ。
数えきれないほどたくさんありすぎて、一個も思い出せないくらいに好き。
帰ってきたら、おかえりなさいと抱きしめよう。
奇跡。
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