生きること 家族のこと

洗車やさん

10/11/2021

山下さんというのは、私とタオくんの保護者兼パートナーで、2人が愛するエロいおじさん。

週末山下さんとたおくんが車を洗ってくれて、うれしかった。

 

マイはこの人生で一度も車を洗ったことがない。

あとはこの4年近くガソリンも入れたことがない。(いつも無くなったらお願いしてる)

←わたしはご飯は食べるけどトイレには行きませんとゆうアイドル風

 

車は買い物いくときやらタオくんを送るときやらに運転するんだけど、どうもやはり徒歩や自転車のペースのほうが自分の歩幅に合ってるらしく、その車がきれいか汚れてるかもよくわからない。

 

いつも車をピカピカにして大事に乗ってる運転好きな山下さんは呆れてるんだけど、

 

晴れた10月の日曜日の午後に、ついに洗車をしてもらうことになって

洗ってる最中に

 

「きったねえな!!まじで。」

 

とこっちを見て顔をしかめていたのが可愛かった。

 

いつも淡々とした表情でいることが多い山下さんの、まだまだ見たことのないしかめっつらとか、無邪気に笑う顔を見るたびに、胸が締め付けられるみたいに愛おしさでいっぱいになる。

 

ああ、この人こんな顔するんだといつも思う。

 

 

(隣にとまってるのがいつもピカピカの山下カー)

 

 

 

外だけじゃなくて、中も手際よく拭いたりしてるのをみて、かっこよくて、本当に車を普段大事にしてる様子が伝わってきて、嬉しくてときめいて、すごいね!と拍手した。

 

SINGていう映画で、劇場の経営が破綻したコアラが洗車やさんを始めるシーンが大好きなんだけど、

 

「山下さん!会社やめても、洗車やさんになれるよ✨🥺✨🥺」と言ったら

「…」

と無視してた山下さんだったが💦

 

 

山下さんは、いわゆる「車好き」とはちょっと違う気がする。

趣味が車で、いつも自慢の車をピカピカに磨いてます、みたいのはなんとなく理解できるんだけど、山下のそれは

なんとなくそういうのともちょっと違っていて、運転は今まで乗せてもらった誰よりも優しく、歩行者や道ゆく他の車にも常に道を譲り、余裕があって、古い車のときからいつも手入れがされていて

その愛はどこから来るんだろう?といつも思っていた。

 

 

「ほんとにそんなにちゃんと綺麗にして、すごいねえ」

と感動するわたしに、せっせと手を動かしながら返ってきた返事を聞いて、いろいろ点と点が線でつながった気がした。

 

 

「だって、大事な命を毎日コイツに預けてるわけじゃん?」

 

 

山下さんはそんな気持ちでいつも、運転したり、しごとで飛行機を作る現場にも立ち会ってるんだろうと思った。

そういう誠実な技術者のひとたちがいて、この世界やわたしたちのいのちは支えられてるんだ。

 

 

 

 

 

 

わたしが不意に具合を悪くする理由をきちんと話して、

「山下さんがAスリー(車の名前)にだいじな命を預けているように、自分もまた、山下さんに自分の命を預けてるんだよ。」

泣きながらそう言ったわたしのことも、嫌な顔ひとつせず海みたいにひろくてあったかい胸で、全部受け止めてくれた山下さんだった。

 

 

 

生きる気力を失うと一気に食べられなくなるので、がんばって近所の勤労センターに定食を食べに行ったお昼。

豚の生姜焼き定食880円、おいしかった。

また食べにいく。

 

 

 

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