短く眠ろうとしたら、また呼吸が止まっているのに気づいて、やばいと思い、そとにでた。
そのまま前の家に、猫を抱っこさせてもらいにいった。
もう死んでしまうと思ったから、猫を抱っこした。
それは、あたたかくて、柔らかくて、ふかふかしてて、命の匂いがした。
お腹の上で、どしっと丸くなって、まんまるい2つの宝石がわたしのほうをじっとみて、手は猫の手で、このひとたちがどうやって生きているかを少しだけ考えた。
わたしは、生きてないほうがいい。
そう思ってしまってる。
いつから、そんなふうに思ってしまったかもう、わからない。
猫は、かわいかった。
しばらくしたら顔も痒くなって、家に帰って手を洗った。
しばらくしてまた少し眠っていたら
看護師さんたちがきて、話せないわたしを、ゆっくり紐解いていった。
水をたくさん飲ませて、涙がぼろぼろこぼれて、こんなに悲しくなってたことにきづいて、おどろいたけど、
そのあとやさしい気持ちで散歩にでかけられた。
どうして何も話せないけど、きもちをわかってくれるひとたちがいるんだろう。
どれくらい大変で辛いかを、みんなにアピールして同情を引きたいなんてこれぽちも思っていないわたしのこと
なお、その大変さのことに寄り添ってもらえること
わたしも、誰かが苦しいときに、誰よりも気持ちがわかると
一生懸命言えてきたかな?
そう思いながら歩いた。
いつか去年息が止まってしまって苦しかった時期と
今は違うのだとそう感じた。
こんなに真っ暗になってしまった瞬間ですら、ひとりではない。
歩いて、今日の空をきちんとこころに収めておこうとそう思った。
毎日にありがとう。
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